1.05.2017

遠江(とおとうみ)の歴史と茶の旅 その5

この時期にしかやってない展示のもうひとつがこれ。ひなまつりです。
可睡斎では元旦から3月までの間に、供養に持ち込まれたお雛様をこうして飾っているんだそうですが、これだけのお雛様が数千も飾られていると圧巻です。

通路のあちこちにもお雛様が。
井伊家にちなんでいるのでしょうか、井伊谷でよく見た家紋の「のぼり」が。

そしてまた通路にもお雛様。ここに全て紹介しきれないほど沢山飾ってあったのですが、、
静岡ならでは(というか稲取で有名な)つるし雛もいろいろと飾られていました。
こちらは、「さるぼぼ」のつるし雛。今年のひな祭りのために個人の方が自分が作られて持ち込まれたそうです。
しかし、何故さるぼぼ?

ひと通り膨大な数のお雛様を満喫したのち、こちらに来ました。
「日本一の東司」です。
この東司、日本初の水洗トイレとも言われているそうで、真ん中に立っているのは「烏枢沙摩(うすさま)明王」という、仏教で唯一「烈火で不浄を清浄と化す」神力を持つ明王なんだそうです。
つまり、トイレで落としたものを綺麗にする神様=「トイレの神様」というわけ。
このトイレ(東司)は、男女兼用で誰でも使えます。(上の写真の右にあるのはお手洗い場)

さて、穢れを落としたところで、お昼ごはんをいただきます。
こちらでは精進料理もやっているのですが、なんと予約なしでいただくことができます。
(鎌倉とかのお寺だと予約が必要なところが多い)

しかもすでに私たちは拝観料400円(アットエスの割引使用)を払っているので、1000円で良いとのこと。お値段にちょっとびっくりしてしまいました。

さて入り口の受付で食券を買い、給仕の人に食券を渡したところ、大広間に案内されました。
で、いただいたのがこちら。
左上は「人参、椎茸、隠元、牛蒡、蒟蒻、凍豆腐の煮物」。別々に煮しめにしてあるようで、味が濁らずすっきりとした味わい。
右上は「山芋の梅酢、金柑の蜜煮、金団、慈姑の田楽」。箸休めって感じです。
中段は左から「黒豆の煮物」、「胡麻豆腐 八丁味噌だれ」「柿膾」。黒豆と膾はお正月だからでしょうか。どれも味付けはいい塩梅です。
下段は左から「赤飯」「香の物」「若布と大根のお味噌汁」。お味噌汁は白味噌仕立てで、やや甘いですが、精進料理にも関わらず一切物足りなさはありませんでした。

浜松から出た時間が少々遅かったので、こちらでお昼をいただきましたが(本当は静波海岸のハーヴェストで食べる予定だった)、こちらで正解だったかも。

ひと通り可睡斎を満喫した後、旅の最後でもある掛川に向かいます。