まずは宿近くの「三分一湧水館」で天そば。
今回は少量ですが飲むので、フロントに車を預け泉郷さんに小淵沢まで送迎してもらいました。小淵沢からは、サントリーからの無料送迎バスで移動。
んで、つきました。
博物館入り口近くに集合し、近くの仕込み棟まで移動します。
仕込み棟では、ウィスキーの造り方の簡単な説明をしていました。
基本、アルコールを醸造するには、以下の過程を経てエタノール(いわゆるアルコール)へと
変化させなければなりません。
でんぷん → 麦芽糖などの糖類 → エタノール
日本酒の場合ですと、でんぷんから糖に変化させるには、コウジカビ
(味噌や醤油でも使います)を使って糖化させるわけですが、モルトウイスキーや
ビールでは、原料の大麦が持っている力を使って糖化させます。
それは何かというと……
「発芽」です。
植物は、でんぷんから糖へ、または糖からでんぷんへと変化させる力を持っています。
植物は、発芽するときに酵素を作り出し、種に貯蔵していたでんぷんを糖に変え
成長に利用します。
成長に利用します。
でんぷん → 麦芽糖などの糖類
(酵素)
なので、モルトウイスキーの醸造には、まず最初に原料となる大麦を発芽させる工程が
あるんだそうです。
あるんだそうです。
この発芽させた大麦が、いわゆる「麦芽(モルト)」と呼ばれるものです。
しかし麦が発芽すると、どんどん成長し普通の麦の苗になってしまいます。
これをとめる為に、麦芽自身を加熱・乾燥させます。
このとき、加熱するのに使用しているものの一つが「泥炭(ピート)」と呼ばれるものです。
ピートは石炭になる手前の状態の、植物が堆積してある程度分解されたもので
ウイスキーのふるさとであるイギリス、スコットランドの醸造所付近で普通に取れるもの
なんだとか。
このピートを燃やして麦芽の生長を止めつつ、糖に変化させる酵素を作り出すわけです。
一方この過程で、ピートを燃やしたときに生まれる「煙」により、麦芽が燻されます。
この燻した香りが、後々のウイスキーに風味をつけるんだそうです。
(その2に続く)